囲碁の歴史(入門編)〜戦国時代から人工知能との対決まで〜

囲碁をするレッド

再び注目されはじめている囲碁〜人工知能の台頭〜

人工知能(AI)との対決

2016年3月に韓国の囲碁棋士・李セドル九段が、DeepMind社が開発した人工知能(AI)「AlphaGo」に破れました。人類がいかに 人工知能(AI)と向き合うかという問いは、現在世間でまさに大注目の話題ですが、チェスや将棋などのボードゲームは 人工知能(AI)との関わりがとりわけ深い分野でした。その中でも、「人間側の最後の砦」として位置付けられていたのが囲碁だったのです。

ボードゲームにおける、コンピュータと人間との対戦の歴史については、1996年にチェスの世界チャンピオン(当時)・ガルリ・カスパロフ氏が、「ディープブルー」に敗れたことが大きな出来事としてありました。また日本で馴染みのある将棋では、2013年に佐藤慎一四段(当時)が「ponanza」に敗れました。また今年4月には佐藤天彦名人(2017年10月現在)が同じく「ponanza」に敗れています。

周囲がコンピュータに敗れる中でも、「囲碁で人間が敗れるまでには、まだあと10年はかかる。」と言われていたのが事実でした。それが突如登場したAlphaGoによって打ち破られ、次に「AlphaGo」とのチャレンジマッチが開催された2017年4月には、世界ランキング1位(2017年10月現在)の中国の囲碁棋士・柯潔九段も敗れました。

 

世界に広まる囲碁

ただしその事実によって、ただ「人間の敗北」という結果だけが歴史に残されたわけではありません。膨大な計算能力をもったコンピュータとも戦って、名勝負を繰り広げる「人間の底力」を示してくれただけでなく、囲碁やチェス、将棋のゲームとしての奥深さを改めて証明してくれました。

日本における囲碁ブームの先駆けは、十数年前の少年漫画『ヒカルの碁』でした。当時、漫画に影響を受けて囲碁を始めるという子どもが急増しました。それ以降は地道にファンを増やしていた囲碁でしたが、前述のAIのショッキングなニュースによりここ最近は再び注目が集まっています。

現在、世界の囲碁愛好家人口は約4000万人と言われています。これまでの歴史としては日本、中国、韓国、台湾の東アジア4カ国を中心に競技されてきた囲碁でしたが、2000年以降ではインターネット上で囲碁を楽しむ環境が整ってきたことで、欧米の国々にも少しずつ広まっています。

日本国内では正確な記録はないものの、約250万〜400万人の愛好家がいると言われています。日本ではご年配の方が多いのが実情ですが、現役で働かれている世代へのアプローチも徐々に広がっています。また欧米各国ではむしろ若い人こそが楽しんでいるそうです。

 

実は囲碁に毎日触れている!?〜歴史と用語〜

囲碁をする仲間
囲碁を知らない人の多くの人が
「囲碁って何をやっているゲームなの?」と疑問に思われていることでしょう。一言で言うならば「陣地取りゲーム」です。

黒と白の石を交互に置いて、互いの陣地を囲っていきます。テレビで囲碁の番組を見られた方もいると思いますが、あれは陣地の境界線を決めるやりとりをしています。交互に碁石を打つ中で、どうやって相手よりも効率よく自分の陣地を囲っていくか。また相手の陣地を減らしていくか。そのバランスなどを考えることが大切になります。

囲碁の歴史はとても古く、その起源は約四千年前の古代中国において、占いの道具として使われていたという説があります。※1それがいつしか陣地取りに変わり、日本には奈良時代の頃に伝わったとされています。以降は平安時代は貴族たちが、また戦国時代は多くの武将が囲碁を嗜んでいました。時代劇で囲碁を打つシーンを見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。

織田信長や豊臣秀吉も囲碁が好きで、信長は本能寺の変前夜にも囲碁を楽しんでいたという説も伝わっています。また徳川家康も同じく囲碁好きの一面もあり、今のプロ制度にもつながる体制は江戸時代に整備されました。「囲碁を打つこと」を生業とする人を支える仕組みはその頃に生まれたのです。

囲碁駄目イエロー

▲ダメ〜!=『駄目』

ゲームで実際に打たれる手についても、長い歴史の中で様々な研究が進みました。江戸時代に打たれていた棋譜(一局の記録)は今も残っているものが多くあり、その打ち方は現代のものとは少しだけ違っています。ただし「黒と白の石を使うこと、19路盤を使う」という根本的な部分は現代まで形を変えず残り、そういった流れを経て、今では人工知能が対局をするまでになっているのです。

囲碁を打たない人にとっては、あまり身近に感じられないかもしれませんが、実は、囲碁で使う用語が日常生活でも使われていることもあります。

その代表例としては、注意を喚起する「駄目(だめ)」。囲碁は陣地の広さを数える際に、単位を「目(もく)」と呼びます。対局を進めていくと「陣地にならない箇所」が出てくることがあり、この地点のことを「駄目」といいます。そこに置いても陣地が増えないし減りもしないので、「やっても甲斐が無いこと」が元々の言葉の意味ということです。

一目置くブルー
▲一目置いた状態

また相手のことを敬う「一目置く」という表現も囲碁の用語が語源です。この場合の「一目」とは実力が離れている相手と対局する際に設けるハンデのことです。下手が上手に対して予め石を石を置くので、相手に敬意を払う意味が込められているのです。

ここまで囲碁の歴史や語源について簡単にご紹介をしてきました。次回以降、囲碁のルールやおもしろさ、また実際に強くなるために大切なことをご紹介しながら、習慣の大切さについてお伝えしていきます。

1参照:日本棋院HP:http://www.nihonkiin.or.jp/teach/history/

 

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